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【インド】デリーとグルガオンでの物件探し

​インドで生活を新しく始める人たちにとって、悩みのタネの一つである家探し。ソーシャルメディアでのグループや、家探しアプリを利用して物件を決める日本人も増えてきました。

インドの家探し:人気エリア

多くの日系企業が、北インドデリー・グルガオンに拠点を構えています。1981年にスズキ自動車がインドに進出してから、インド進出を果たした日系企業は4,790社に達しました。(2022年6月JETRO調べ)

パンデミックを経て、人の往来も落ち着きを取り戻し、出張者や駐在員の数も戻りつつあります。居住地の開発が現在進行形で進むインドでは、毎年5%~15%程度の家賃の上昇はめずらしくありません。

デリー

デリーには、各国の政府機関や大使館が拠点を構えており、北インドの開発拠点としては歴史のある地域です。日本人に人気のエリアはグレーター・カイラシュ、ディフェンスコロニー、バサント・ビハールです。歴史あるデリーには、政府系機関も拠点を置いており、居住エリアは比較的静かで落ち着いているのが特徴です。

グレーター・カイラシュ

  • ノイダに出やすいロケーションのため、日系企業駐在員に人気

  • 地元の人に人気のマーケットがある

  • おしゃれなレストランとパブが多い

ディフェンス・コロニー

  • ノイダに出やすいロケーションのため、日系企業駐在員に人気

  • 静かで落ち着いた街並み

  • 昔ながらの地域のあたたかい交流が残っている

  • メトロのラジパットナガル駅に徒歩で行けるため移動に便利

バサント・ビハール

  • 各国の大使館が集まっているエリアで、西洋人が多く住んでいる

  • アパートよりも一軒家の物件が多い

  • 政府関係者や銀行勤務の方が多い​​

グルガオン

北インド最大のビジネス都市、グルガオンはマルチ・スズキ社が工場を設立したことをきっかけに開発が進んだと言われる比較的新しい都市です。現在も居住エリアは日々拡大しており、工事していない景色を見つける方が難しいほどの建設ラッシュが起こっています。決して広くはないグルガオンですが、地価の高騰から日本人に人気のエリアは年々変化している印象です。

以前は日本食レストランや食材店が入ったモールがあるゴルフコースロード沿いが人気エリアでしたが、2023年現在は開発が進むゴルフエクステンションロードに引越しをする日本人が増えてきました。モールの近くという立地は日用品の買い物がしやすいのがメリットですが、高速デリバリーサービスも充実しており、住まいを決める際の優先順位として、モールへの距離は重視されにくくなってきたのだと考えられます。

現在の主な開発エリアはゴルフコースロード・ゴルフエクステンションロード・MGロード・ソナロード周辺ですが、都市化が加速するインドでは、この範囲は年々広がっていくことが予想されます。

インドの家探し:人気物件

デリー

デリーの物件は、一軒家タイプのほか3~4階建てのアパートが多く、大家が同じ建物に住んでいるか、近所に住んでいるのが特徴的です。1フロアに1世帯住むのが一般的で、アパート暮らしでありながら一軒家に住んでいるような落ち着きがあります。

グルガオンの高層ソサエティ物件に比べるとこじんまりとした印象になりますが、窓やバルコニーが大きく開放的でパーソナルな空間を感じられます。

デリーの物件は、多くが家族向けのサイズです。通常、3BHKから4BHKの物件が多く、1,500 - 2,000sqft 以上が標準です。大家が同じ建物内に住んでいるパターンもあり、その場合は、何かトラブルがあった際にはすぐに対処してもらえるというメリットもあります。

何かと不便の多いインド生活ですが、近くに信頼できる人がいると安心して生活ができそうですね。

グルガオン

人気の物件は50%以上の値上げ交渉が発生しているグルガオンの物件ですが、同時に開発エリアも拡大しており、新築物件に比較的リーズナブルな価格で住めるのは魅力のひとつでしょう。

近年駐在員に人気なのは、ゴルフエクステンションロードに位置する M3M golf estateです。インドの物件では稀な、メゾネットタイプもあり、単身で駐在される方でも心地よいサイズのお部屋が見つかります。M3M以外にも、ゴルフエクステンションロード沿いには日々新規物件が建設されているので、これからグルガオンに引越しを予定されている方々には要チェックのエリアです。

また、現地採用にはゴルフコースロード両脇のエリア、ゴルフエクステンションロード、日本人に人気のショッピングエリア・ガレリアマーケット近辺にある、一人暮らし用アパートが人気です。

​グルガオンに住む日本人が選ぶ物件の特徴は2つに分けられます。ひとつ目はソサエティタイプ、ふたつ目がデリー物件と同様のアパートタイプです。

ソサエティタイプは、3BHKから4BHKの物件に家族連れで住むことが多く、アパートは1BHKから選べます。ジムやプール、レストランが敷地内に併設されており、家の近くで娯楽を見つけるのがなかなか難しいインド生活では重宝しているようです。

アパートタイプは、デリー物件同様大家が同じ建物内に住んでいることもあり、一人暮らしの現地採用でも安心して住める物件も多くあります。立地も建物内の住人もローカルが多く、ソサエティタイプよりもインドを感じられる生活を送れそうです。

インドの家探し:家賃相場

デリー・グルガオンの地価の高騰は著しく、人気エリアでは30%以上の賃上げ交渉が行われたケースもあります。賃上げを想定して、初回の予算を決めることで翌年からの交渉トラブルに巻き込まれることも避けられそうです。

デリー

※2023年11月8日時点
(1 INR インドルピー/1.80616円)

グレーター・カイラシュ

  • 月額1.25 - 1.75 Lakh Rs (およそ226,000 - 316,000円)​

ディフェンスコロニー

  • 月額1.5- 2 Lakh Rs(およそ271,000 - 361,000円)​

バサント・ビハール

  • 月額2.5 - 3.5 Lakh Rs(およそ452,000 - 632,000円)​

グルガオン

※2023年11月8日時点
(1 INR インドルピー/1.80616円)

ゴルフコースロード

 ソサエティ
  • 3BHK@パークプレイス

  • ​月額1.65-1.75 Lakh Rs (およそ298,000 - 316,000円)

 アパート
  • 月額30,000-50,000 Rs(およそ54,000 - 90,000円)

​MGロード

 ソサエティ
  • 3BHK@Vilas

  • 月額1.3-1.4 Lakh Rs(およそ235,000 - 253,000円)

 アパート
  • 月額30,000-50,000 Rs(およそ54,000 - 90,000円)

​ゴルフエクステンションロード​

 ソサエティ
  • ​3BHK@M3M golf estate

  • 月額1.85-1.9 Lakh Rs(およそ334,000 - 343,000円)

 アパート
  • 月額 20,000-30,000 Rs(およそ36,000 - 54,000円)​

ソナロード

 ソサエティ
  • 3BHK@Central Park 2 ​

  • 月額1.35-1.45 Lakh Rs(およそ244,000 - 262,000円)​

 アパート
  • ​月額20,000-30,000 Rs(およそ36,000 - 54,000円)

インドの家探し:コーリビングスペース

コリビングスペース(Co-living space)とは大人数で一つのスペースに住み、互いに奨励しあいながら働ける空間のことを指します。コワーキングスペースにシェアハウスをかけ合わせた空間をイメージしていただければ、わかりやすいかと思います。

​日本ではあまり知られていないコリビングスペースですが、インドでは都市部人口増加や土地の高騰化などの理由を背景に今、大注目されています。

インドの都市部では2LDKのような家族向けの物件が多く新卒や大学生は学生寮やシェアするのが一般的です。しかし、人口増加やそれに伴う家賃上昇によって近年インドでは単身者向け住居の不足が問題視されています。

そこで、注目されているのがCo-livingという概念。都市部に比較的安い値段で住むことができ、若い世代の生活スタイルにマッチするコリビングスペースの需要が高まっているわけです。

コリビングスペースってどんなところ?

1.炊事洗濯掃除すべてやってくれる。

コリビングスペースでは炊事洗濯掃除がすべてサービスに含まれています。御飯は平日朝晩、土日は三食ついておりビュッフェ形式で、毎食三種類程度用意されています。基本的に毎日ハウスキーピングの方が部屋の掃除をしてくれ、洗濯も頼めば乾燥から畳むところまでやってもらえます。自分の時間が増えるので、生活していて非常に楽です。​

2.共用スペースその他設備が充実している。

​こちらが共用スペースにあるジム。基本的にいつでもOPENしており、好きな時間に使うことができます。奥にはスタジオもあり、定期的にヨガやズンバのクラスも開かれています。​シネマルーム兼カラオケスペース。プロジェクターの他にスピーカーやアンプがついており、映画やクリケットの試合を見たり、みんなでカラオケができます。​この他にもゲーム機やビリヤード台がある娯楽スペースや、軽食が売っているキオスクがあり、わざわざ外に出なくてもこの建物で衣食住娯楽が完結します。​

3. セキュリティ管理が割としっかりしている。

​24時間のセキュリティ管理に加え、エントランスには顔認証システムが導入されており、外部からの侵入は一切できないようになっています。また入居者以外はたとえ友人や家族であっても入居者からアプリを経由した招待がないと建物に入れないようになっています。​

4. 友達ができやすい

​コリビングスペースのターゲット年齢層は20代から30代前半なので、同世代も多く積極的に声をかけてくれます。最近の休日にはもっぱらフラットメイトと一緒に映画を見に行ったり、食事にいったりしています。共に過ごす中でよりインドに対する理解が深まり、本当にここを選んでよかったと感じる日々です。

5. 家賃

こみこみで25000INR、日本円に換算すると4.6万円弱です。セキュリティやサービスの面を考えるとお得なのではないでしょうか。​

インドで働くことを考えている方

インドでの就労や仕事についてもっと詳しく知りたい方はJAC Recruitmentの「ジャパンデスク」へお問い合わせください。

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