海外転職時の面接において、とても重要なポイントの一つとなる自己PR。
話し方、話す内容の選択を誤ったために選考に落ちたり、内定を逃したりという方も数多くいらっしゃいます。JACでは、海外転職における面接対策についても、ご相談(無料)を受けており、「自己PRを考える場合、どのようなことに注意すべきか」を熟知しています。
ここでは「間違った自己PR」の代表的な事例と改善ポイントを学ぶことで、効果的な自己PR方法をぜひ身につけてください。もし一人で行き詰まったら、もちろん、JACのコンサルタントにご相談を。
前職の批判などネガティブな発言が目立つ
自分は悪くない、という正当性を伝えたいがあまり、前職に対して批判的な発言をしてしまう方は、意外に多くいらっしゃいます。たとえ「上司から正当に評価されない」という事実があったとしても、中途採用面接の場で評価されるのは、そうした逆境下でも自ら解決のために試行錯誤して行動に繋げられるポジティブさです。
ただ「アレが悪い」「コレが合わなかった」など前職の批判に終始すると、面接官からは「自分に悪いところはなかったのだろうか?」「新しい職場でも不満ばかり言うのではないだろうか?」とマイナスイメージをもたれてしまいます。
自己PRの際はたとえば、「前職では希望する海外勤務の事例がなく、実現したい海外キャリアが望めなかった。だから思い切って、海外に多くの支社や販売店をもつ御社で、現地に飛びこんで頑張りたい」というように、「努力だけでは、どうしても解決できなかったキャリアアップの道を、海外転職によって切り拓くことができる」というストーリーにまとめる工夫が必要となります。
熱意ばかりを強引にアピール
日本の転職市場では、特定業界の未経験者において特に「●●業界でとにかく頑張りたいです!」など、熱意の押し売りをする応募者が目立ちます。なぜその業界に興味をもったのか、なかでも、なぜその会社を選んだのか、といった応募の理由がしっかりと説明できないと、どんなに熱意のこもったアピールも空回りしてしまいます。
海外転職市場においては、これに類似した事例として、「とにかく海外に出たいです!」という本音を面接で話す方が数多くいらっしゃいます。海外キャリアへの熱意を伝えるだけでは、「なぜ当社を応募したのか?」という点においての合理的な説明となりません。「とにかくどこでもいいから海外に行きたい人」という印象を面接官に与えてしまい、「うちに入ってもすぐやめてしまうだろう」「就労ビザが欲しいだけなのでは?」と判断され、選考落ちの結果となってしまいます。
熱意を伝えるのは良い事です。その上で、「なぜ御社なのか」という点について合理的な説明ができるようにしておきましょう。日本での経験しかなくても、充分アピール材料にはなります。その経験が、なぜ新たな海外での仕事に応用できるかを説明し、入社後の自分の活躍をイメージしてもらうよう工夫しましょう。
自信が感じられない
「経験がないので自信はありませんが」「勉強させてください」等の発言は原則NGです。
未経験者であっても、未経験者なりにこれまでの人生で磨いてきた「希望職種で役立つ能力や経験」があるはずです。もしそれを、まったく自身の中に発見できなければ、面接官があなたを採用する理由は見つかりません。自己PRをする際は、過度の謙遜やへりくだりは禁物。あくまでも、自分を採用するメリットがどこにあるのか、面接官に理解してもらう努力を忘れないでください。
特に海外の場合は、育成が必要な人を採用する余力がないオペレーションがほとんどです。「初日から戦力になります!」とまではいかなくても、「自力でキャッチアップします、やります!」という姿勢は必要不可欠です。
また、滞在経験はなく、短期間の旅行だけであっても、応募先の国に行ったことがあるという事実はプラスになります。観光旅行でしか行ったことがないとは思わず、その国で体験した事、良かった印象などをぜひ思い出してみてください。
話が長くて要点がわからない
自己PRで伝える要点は、多くても2つか3つまでに抑えましょう。経験のすべてを伝えようとすると、どこが一番のアピールポイントなのか焦点がぼやけてしまいます。長く話すことは、熱意の表現ではありません。仕事をする上でもっとも役に立つ、またアピールになる事例や特徴に絞って端的に表現するよう心がけましょう。
伝えきれない内容については、それ以外の質問を受けた時にさりげなく織り込めるとベストです。コアとなるPRポイントを複数手元に用意しておけば、面接時間内のどこかのタイミングできっと取り出せます。全部を一気に伝えなくても大丈夫です。
一言だけでアピールが終わってしまっている
「マネージャー経験があります」や「●●を1万台販売しました」と、たった一言でアピールが終わってしまうのも、NGです。一問一答のようなスタイルは、コミュニケーション力に問題がある人だという印象に直結します。面接官が知りたいのは、その人の人柄や考え方であり、職種名や仕事の実績そのものではなく、仕事の中身、工夫、努力・苦労したエピソードです。
また「コミュニケーション能力に自信があります」「人とのコミュニケーションが大好きです」というアピールをされる方も多いですが、それだけでは、「本当に?その根拠は?」と面接官は困惑してしまいます。たとえば、「部内の対立を自ら工夫して収めて、部全体の売上●●%向上に貢献した」などのように、実際の業務と絡めて表現することを心がけましょう。
自己PRのNG集はいかがでしたでしょうか。
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